「君の名は」=名前を忘れやすい人へ

君の名は

名前が覚えられない・・・

これは、一つの才能だと思うのですが、人の名前を一度聞いただけで覚えるという人がいます。

逆に、人の名前が覚えられず、いつも会っている人なのに、すぐに思い出せないという人もいます。

 

ご存じの方もいると思いますが、映画俳優の「トム・クルーズ」は、生まれながらに失読症という病気であったことを明かしています。

失読症というのは、文字がうまく認識できないという病気だそうです。ですから、トム・クルーズは映画やドラマの台本は、録音したものを何度も聴くことで覚えているそうです。

 

実際に、理解力や推察力は人並み以上にある人が、人の名前と顔を覚えられないということがあるのです。

これは一種の病気と言えば簡単ですが、実際には本人は大変な苦しみを抱えて生きていることになります。

 

覚えるための方法を考えることが大切

私達が、単に覚えたものを忘れるということは、日常的にもよくあることです。

覚えられないのは、自分の頭が悪いからだと思っている人が多いと思いますが、どんな問題があっても必ず解決できる手段も同時にあるものなのです。

トム・クルーズも、台本を文字ではなく音として何度も聴けば、問題なく覚えられたんです。

 

本当の事をいうと、私自身も、人の名前と顔を覚えるのがとても苦手です。名刺をいただいても、数日後には誰からもらったものかも忘れてしまうことがあります。ですから、名刺をいただいたときには、何度も反復して名前を覚えるようにしています。

最近、顔写真のついた名刺をいただくことがあって、これはいいなあと思ったことがあります。

でも、覚えるのが苦手な人は、どうやったら自分が覚えられるかという方法をあみだすことが必要だと思います。

人それぞれの「覚え方」が必ずあって、その流れに沿って覚えるといつまでも記憶の糸が切れずに覚えていることがあるように思うのです。

 

君の名は~記憶の糸を紡ぐ

「君の名は」という映画を、一昨日見ました。

記憶は時間と共に薄らいでいきますが、記憶を覚えていたいという気持ちと、自分が出会った人にいつかもう一度会いたいという気持ちは、誰しもが感じていることのような気がします。

ふと聞こえてくる音や、ふと匂ってくる香りなどで、記憶はすぅーと蘇ってくるものなのです。

 

人前に立って、日本語や外国語で話すという経験をした人は、その緊張感だけを覚えていて、話の内容は忘れているということが多いと思います。

その時の記憶がいい記憶になるのか、それとも悪い記憶になるのかは、実はたいした問題ではありません。

後になって思えば、そういう記憶を何度も重ねることが、不思議と自分の中に「なんとかできる」という自信を築いていることになっているはずです。

記憶することが苦手という人は、「声に出して」「こじつけでもいいから別の覚えやすいものに関連づけて」覚えるようにしてみてください。

ヒューマン話し方教室 スタッフより