プレゼンといえば、パワーポイントと考えている人も多いと思いますが、そういう固定観念はどうかと思います。
発表の前に、パワポで資料をさりげなくまとめて、無難にプレゼンをこなしている人も多いと思いますが、本当にそれでいいのでしょうか?
パワーポイントを使い始めたのは、ここ15年ほどであって、その前にはOHPシートや、写真のネガフィルムをつかっていた時代があります。
パワーポイントになってからは、パソコンで自由自在に画像や表なども入れられるようになって便利にはなっていますが、逆にパワーポイントにこだわりすぎて、話の内容がなさすぎるプレゼンが多くなってはいないでしょうか?
私も昔は学会発表などをよく行っておりましたが、スライドは1分~1分30秒で1枚くらいがいいと言われており、15分程度の発表時間で10~12枚程度のスライドを用意していました。
しかし、パワーポイントになって、データが簡単に埋め込めるようになったことで、本質的に不必要なスライドも多く使われるようになっていると思います。
パワーポイントを使うと、パワーポイントのスライドを作成するのが先で、そのあとで話の筋を考えてしまいがちです。つまり、パワポが主で、話が従という状態になっているということです。
以前の記事で、アップルのスティーブジョブズの記事を書きましたが、ジョブズはまず話の筋を考えて、その筋に最も効果的なスライドを後から作成しているのです。
もちろん、アップルのジョブズですから、パワポは絶対に使いませんけどね。(笑)
話の筋をしっかりと考え、何を伝えるのかということを整理して、それを言葉としてどう表現するのかという基本的な筋立てが、プレゼンの出来を左右すると思います。
会社内での報告形式のプレゼンであっても、自分で意識して筋道を考えて、その後、それに対して効果的なスライドを用意するという訓練を日々行うことで、あなたのプレゼン力は上達していくと思います。
ヒューマン話し方教室 スタッフより