記憶に残るスピーチ (鳩山首相の辞任表明)

先だって、記憶に残るスピーチとしてスティーブ・ジョブズさんのスピーチの記事を書きました。

私の中では、記憶に残るスピーチとして「鳩山首相の辞任表明のスピーチ」があります。

2009年末に、日本では歴史的な政権交代が行われ、その結果民主党の鳩山内閣が誕生しました。

しかし、期待とはうらはらに、沖縄の基地問題、アメリカとの不調和、個人的な政治資金問題などで辞任に追い込まれた鳩山首相が、最後に行った辞任表明のスピーチは、以外にも感動的なスピーチでした。

スピーチは10分に及ぶものでしたが、原稿なしの状態で、まっすぐ前を見て話す姿は、さすがに政治家だなあと思わせるものがありました。

実のところ、このスピーチの内容はあたかも原稿があるのではと思われるほど、しっかりした内容と流れになっています。

当時の鳩山首相の考え方や政治手法には異議のある方も多かったと思いますが、この辞任のスピーチに関しては多くの方が評価していると思います。

この後、民主党の代表は、菅直人氏に変わりますが、この9か月後の2011年3月11日には東日本大震災が起き、民主党政権はさらなる混迷の中に入っていくこととなります。

ヒューマン話し方教室 スタッフより