私たちは、どのようにして日本語を学んできたのでしょうか?
私たちの記憶の中には残っていませんが、赤ちゃんの生後6~8ヶ月の時期がとても重要な時期であるということをパトリシア・クール さんは、「TED」の中で語っています。
世界中のどんな赤ちゃんも生後6~8ヶ月くらいまでは、すべての言語の音を感知できるのですが、母親やまわりの人々が話す言葉を聞く中で、生後10~12ヶ月の時期に、その言語の音のみに特化して脳が形成されていくということのようなのです。
このお話の中で、注目すべきことは、人間が直接赤ちゃんに話すのではなく、テレビや音だけで言語を聞かせた場合、赤ちゃんはその言語の音を習得することができなかったという実験結果です。
つまり、言語を習得する場合には、まわりの人が直接話しかけるということが重要であるということらしいのです。
おそらく、まわりの人が赤ちゃんに直接話しかけることにより、まわりのいろんな音の中から人の声だけを統計的に処理して、言語として認識しているのではないかと思われます。
1歳を迎えるまでに、別の言語を話す人たちがまわりにいれば、自然とバイリンガルになれるらしいのですが、すでに大人になった私たちにとっては、なんとも遅すぎる話です。
一方、私たちが、人前で話すということも同じようなことがいえるのではないでしょうか?
多くの本を読んで話し方の手法やテクニックだけ勉強したとしても、人前で堂々と自信を持って話せるようにはなりません。
実際に、「人を目の前にして話す」ということで初めて、私たちの脳の中で「話し方のネットワーク」が生まれていくように思うのです。
そういう意味で、話し方は「人前でトレーニングを何度もする」ことが本当のトレーニングになるということです。
日ごろから話すことが苦手という方は、ぜひヒューマン話し方教室にご相談ください。
ヒューマン話し方教室 スタッフより