どんな人でも、舞台や檀上にあがって話す前には、緊張すると思います。
話す前には、不安や緊張でいっぱいであっても、話し始めたときにその緊張が次第となくなってくるという状態が望ましいのですが、何を話しているのかわからない状態や、脈絡がなく話したり、周りを全然見ないで話したりというのが「あがり」という状態です。
つまり、多少の緊張や不安はあっても、話し始めた段階で、リラックスして話し始めることができるかということがポイントになります。
一番困ってしまうのが、頭が真っ白になって何を話したらいいのかを忘れてしまうことです。
話の原稿をつくり、何度も練習したとしても、あがって頭が真っ白になってしまうと、口から声がでなくなることがあります。
一方で、このような場合とは別に、突然スピーチを頼まれたり、意見を求められたりということも現実にはあります。
突然のふりでも、何とかその場で話せるかどうかは、緊張やあがりという問題よりも、瞬時に話の内容を想像できる「話力」が必要です。
人前で話すということは、一般の人にとっては「非日常」の行動です。政治家や司会者やアナウンサーという職業の人々は、話すことが商売ですからそれがあたりまえになっていますが、一般の職業の人にとっては決して話すこと自体が仕事ではないのです。
ですから、仲間内で話したり、1対1で話したりするときには緊張することはなくても、知らない大勢の人を前に話すという経験があまりにもないために、「自分はあがり症だ」とか、「自分は話すのが苦手だ」とか考えてしまうのです。
つまり、「人前で話す」ことが「非日常」ではなく、「日常」という状態になれば、自然と緊張やあがりから解放されて、自信をもって話せる「話力」が身についてきます。
私自身も、知らない人を相手に話すということは、以前はとても苦手でしたが、それを何度も経験することで「どのように話せば伝わっていくのか」ということを学んでいったように思います。
このような意味から、「人前で話す」ということを「習慣化」することが、「話力を鍛える」ための早道です。
話し方は、本で学ぶのでなく、日々のトレーニングで学んでいくのが正しい姿です。
あがり症や緊張症、人見知りなどで悩んでいる方は、ヒューマン話し方教室の「話力チェック&アドバイス」で自分の状況を相談して、話し方のトレーニングジム(トークジム)で数か月間トレーニングを積んでみてください。
そうすれば、あなたが持っている不安も、次第に解消してくると思います。
ヒューマン話し方教室 スタッフより