紅白の司会を見て感じたこと

今年の紅白を皆さんは見ましたか?

最近は見ていない人も増えているようですが、毎年見ているとその年の世相などがよくわかるので、私は毎年必ず見るようにしています。

毎年紅白を見て感じるのは、司会者にはその年にNHKにもっとも関わったタレントさんが起用されるため、はじめて大舞台の司会をするという方が以外と多いということです。

あれだけの国民的番組の司会をするわけですから、十分なリハーサルをやっているとは思いますが、毎たび感じるのは自信を持って司会をしているという感じではなくて、司会者が一番緊張していて、周りの人に助けてもらいながら司会をしているといった風景です。

本当は、NHKのアナウンサーが司会をすれば全く問題ない司会ができるのに、なぜ素人のタレントさんをいつも採用しているのか、と疑問を持つ人も多いのではないかと思います。

NHKの狙いとしては、不慣れな司会者の方が、皆が協力するので結果として和気あいあいとした歌番組が作れると考えているのかもしれません。

ただ、見ている国民も、この人大丈夫なのかなあ?と思いながら見ているのも事実で、そういう状態は、とても日本的な心で、まあ素人なんだからと大目に見て、よく頑張っているなあと思っている人もいれば、ちゃんと練習してるのかなと疑問に思う人もいるかと思います。

司会者が緊張して間違えるのも、織り込み済みの演出のひとつなのかもしれません。

生放送という失敗のできない舞台でやる紅白というイベントは、ある意味実験的な要素が高い番組なのかもしれません。

今回は、嵐の相葉くんと、女優の有村さんが白組、紅組代表の司会者でしたが、落ち着いた感じの有村さんに対して、いつもあわてている相葉くんという構図がなかなか傑作だったと思います。

いろいろと批判する人もいますが、自分が司会の立場だったら、そんなにうまくできる人なんてそうそういないと思います。

今回の紅白を見て、一番の発見は「ピコ太郎」のPPAPです。もちろんネットなどで何度も見たことはありましたが、ネタ的なパフォーマンスを大きな舞台でやってうけることができるのだろうかという思っていましたが、こちらの方は完璧なプロフェッショナルだったということがよくわかりました。

何が驚いたかというと、ピコ太郎さんは、とても滑舌のいい話し方をする人だということです。

This is a pen. This is an apple.

と歌っていますが、appleの前のanの部分も結構発音がよくてびっくりしました。

相葉くんの滑舌がいまいちだったので、ピコ太郎さんの滑舌が光ったのかもしれません。

そんなこんなで、ドタバタ劇の紅白でしたが、ある意味新鮮で楽しめた内容だったように思います。