(産経フォトより引用)
リオオリンピックも終わり、その感動も少しづつ覚めてきたころです。
テレビを見ていると、4年間の長い鍛錬がその一瞬で決まるように思えますが、実際には多くの修羅場を経験している人たちなので、以外と冷静に自分のポジションをわかっていてプレイしているのだと思います。
たとえうまくいかなくても、全力を出しきれば、それは当然の結果と納得できるのだと思います。
なぜ、トップアスリートの人たちは、あれほどのプレッシャーの中で、あわてることなくプレーできるのでしょうか?
それは、肉体的なトレーニング(フィジカルトレーニング)と併せて、最近では必ずメンタルトレーニングというものを取り入れて、常にプラス思考で考えるように自分を切り替えていける自信をつけているからだと思うのです。
このような結果、今回は多くのメダルを獲得することができたと思うのです。
特に、銅メダルの多さがそれを物語っています。
どのアスリートも、金メダルをめざして戦っていますが、金メダルをとれるのはたった一人だけであり、実力があっても必ずとれるものとは決まっていません。
もし、準決勝で敗れたとしても、そこで挫けてしまうのではなく、緊張感を持続して銅メダルを取るために集中するという姿に、私達は感動するのだと思います。
実は、メダルを取れなかったけれども、4位、5位、6位、7位、8位までに入賞した日本人も、すべての競技にわたってかなりの人数がいて、本当はそのような人たちにも光を当てて、メディアが報道することが大切ではないかと思います。
よく、試合を終えた選手が話す内容で
「自分の100%の力が出せなかったのでくやしい」とか
「負けたけど、100%の力で戦ったので悔いはない」とか
一見して反対の言葉のように思えますが、実は同じ意味ではないかと思うことがあります。
実は、勝ったときよりも負けたときの対応が大切だと思うのです。
テレビを見ていると、銀メダルや銅メダルを受賞しているのに、表彰台ではくやしそうな顔をして、全く笑わないという選手がいます。
一方で、選手の中には、銀メダルや銅メダルであっても、金メダルを取った選手を笑顔で祝福して、拍手をしている人も多いと思います。
このように、同じ環境にいても、自分のことだけを考えて悲観的になっている姿よりも、周りの人たちに対して、感謝の気持ちや祝福の気持ちを持てる人の方が、人間的にすばらしいと思うのです。
たとえ自分の力が足らずに勝利できなくても、それをプラス思考に変えられるメンタリティこそが、人間的な幅を広げて、みんなに認められる人間になっていくのだと思います。
私達も、日々仕事をする中、人とつきあう中で、多くの失敗をすることがあると思います。
でも、失敗した時こそが、自分を大きく変えていける時だと思うべきです。
むしろ、成功ばかりの人生を歩んでいる人は、人間的にもろく、いざという時には頼りになりません。
多くの失敗や苦難を経験し、それを糧として自分の進むべき道をたくましく進むことこそが、生きていくうえで最も大切なことだと思うのです。
ヒューマン話し方教室がめざしているのは、「話し方」を通しての人間の成長です。
「話し方」というテーマを真剣に考え、発声・滑舌というトレーニングや、スピーチを何度も行い、話す事に慣れていくトレーニング、そのようなことが、「トークジム」で行われています。
一方、メンタル面については、自分の深層心理を深く追求して、なりたい自分の姿をイメージして、それを行動まで結びつけるためのトレーニングがあります。そのようなことが「アインデンティティートレーニング」です。
オリンピックのアスリートと同じように、フィジカル面とメンタル面の両方から、話し方を強化するプログラムが組まれています。
しかし、大切なことは「強い自分になりたい」という気持ちだと思うのです。
そういう意味で、アスリートと同じように、その気持ちを高め、常に新しくチャレンジする気持ちを持って、日々の生活の中で、前進していくことが大切だと思います。
ヒューマン話し方教室 スタッフより