毎日、朝礼でスピーチする時の心構えとは?

自分にとって、同じ人たちの前で朝礼のスピーチをすることは、何の意味があるのだろうと考えている人も多いのではないでしょうか?

会社の決まりだからという理由で、管理職やスタッフになると好きでもないスピーチを毎朝やらされて、そんなに毎日話すこともなく、話のネタはとうに尽きているというというのが本音だと思うのです。

毎日のニュースや、仕事の中で起きたことに対して、朝が来るたびにネタを拾って、「今日は何を話そうかな」なんて考えることって、どうみても苦痛だと思います。

人の前に立つと、緊張してしまい、頭の中で考えたことを言葉に出しただけでは、全然まとまっていない話になって気恥ずかしい思いをしたことは誰でもあると思います。

それでも、毎日のことだから、人間というのは恐ろしいものでだんだんと慣れてきて、それなりに話ができるようになってはくるのですが、それでも「朝礼のスピーチ」は心の中では「かなりのストレス」になっている人も多いと思うのです。

もともと、朝礼のスピーチというのは、聞く人にとっては「それほど大したものではない」というものなのですが、いざ話す側になると、「きちんと話さなくちゃ」とか「いい話をしなくちゃ」と思いすぎているんだと思うのです。

要は「今日も一日、がんばって仕事しましょう!」ということを言えばいいだけで、会社への問題提起や、仕事に対しての問題を考えるというような場ではないのです。

ですから、「時間は30秒以内」で、「自分の頭に浮かんだすごく軽い話題」をさらっと言って、それから「今日も一日がんばりましょう!」と言えば、終わりです。

長々と小難しい話題を朝から聞かされて嬉しい人はいませんので、何よりも簡潔で、すぐに終わるのが一番です。

ただし、大切なことがあります。

それは、背筋を伸ばして、聞いている人たち全員の顔をひとりひとり見回しながら、大きな声で話すことです。

「ひとりひとりに対して、みんな今朝は元気ですか?」と話しかけるような感じで見渡すのがいいでしょう。

たった、それだけで大丈夫ですから。

ヒューマン話し方教室 スタッフより