30代で悩むことが最も大切である

人生の中で最も悩む時期は、おそらく30歳~40歳の時期ではないかと思います。

30代は、いろんな意味でまわりからのプレッシャーというものを感じ、ストレスをためてしまう年代だと思うのです

仕事では成果を求められ、男女ともに結婚というハードルを意識しながら、自分の進むべき道に悩むというのが30代の切実な悩みのような気がします。

20代の頃に思い描いていた自分の姿が、30代になると「このままでいいいのだろうか?」という疑問が生じ、今の自分のポジションを保持しながらも、これからの自分の進むべき道に不安を感じてしまう時期です。

忙しさの中で、流れに流されている自分に「このままでいいのか・・・」という焦りだけが募る時期です。

一念発起して転職しようと思っても、30代での転職はある意味一生を左右するものになるので、なかなか踏み出せずにいる人も多いと思うのです。

肉体的にはまだまだ若さがあり元気だが、精神的には振れ幅が大きく、落ち込んでしまうこともある。

そういう30代をどのように乗り切ればいいのでしょうか?

孔子の有名な言葉に、

子曰く、
吾十有五にして学に志す、
三十にして立つ、
四十にして惑わず、
五十にして天命を知る、
六十にして耳順う、
七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず

というものがあります。

私自身も30代の頃を振り返ると、精神的にかなり余裕がなかったように思います。

そんな中、孔子の言葉は自分の人生を考える上でとても参考になりました。

私にとって、孔子の言葉の中の「四十にして惑わず」という言葉は、とても勇気を与えるものでした。

それは、「孔子であっても40歳になるまでは迷っていた」ということだからです。

つまり、30代で自分の人生の方向性について迷うということは自然なことで、迷うからこそ、40代になったときに正しい方向性が見えるようになるのだと思うのです。

そういう意味で、30代で悩むことは正しいのです。

自分の人生の方向性を悩み、自分のアイデンティティをしっかりと見つめることで、悔いのない30代を生きることができると思います。

30代の皆さん、勇気を持って積極的に自分の進むべき道を模索してください。

ヒューマン話し方教室 スタッフより