宇宙飛行士「山崎直子さん」の話し方がすばらしい

2016年3月4日放送の「アナザースカイ」に宇宙飛行士の山崎直子さんが登場しました。

日本人の女性としては、向井千秋さんに続いて2人目の宇宙飛行士として2010年4月にスペースシャトルで宇宙に行った女性です。

山崎直子さんは、スペースシャトルで宇宙に飛び立ち、その後国際宇宙ステーションとドッキングして、ちょうど国際宇宙ステーションで作業中の野口聡一さんとそこで出会うというすばらしい体験もされたそうです。

山崎さんは、船内活動だけでなく、ロボットアームを操り船外活動もするエンジニアとして活躍され、日本との交信では着物を着て、琴で「さくらさくら」を演奏する光景が有名ですね。

山崎さんの話す言葉を聞いていると、自然に「自分も宇宙に行ってみたい」と思うようになりました。

お話もとても上手で、切れ目なく、正確な表現で、しっかりと話す姿に、山崎さんの宇宙にかけてきた思いがストレートに伝わってきました。

山崎さんが宇宙飛行士として訓練を始めてから任命されるまで9年、それから2年間は宇宙飛行士のサポート業務をして、11年後にやっと本番を迎えられたということのようです。

始めて宇宙を見たときの光景は、私たちが映像で見るレベルとは全く異なり、真っ黒な宇宙と青い地球の姿は、見ていて全く飽きることがないほどすばらしいものだったようです。

11年間の訓練で宇宙に15日間ということで、宇宙の1日のために地球で1年間をすごしてきたような感じだったし、多くの周りの人のサポートを受けながらミッションを成功させたことが何よりもよかったと思えたそうです。

そして、何よりも印象的だったのは、生きて地球に帰ってきたときに、

「紙一枚を持ち上げるのも重いということで、これだけ重力ってすごいんだな」

「地球に戻って風がフワッと吹いてきて、草木の香りが漂ってきて本当にいいなと思ったんです」

「普段見慣れている当たり前の景色が当たり前じゃない。すごくありがたい。」

と考えさせられたそうです。

宇宙飛行士は、宇宙に行って感動するだけでなく、地球に戻ってきてもう1度感動するんだと初めて知りました。

私たちが生きている時代に、外国旅行をするように宇宙旅行ができるような時代になるかもしれませんね。

ヒューマン話し方教室 スタッフより