セカネコと日常の不自然さについて

世界から猫が消えたなら

世界から猫が消えたなら(通称セカネコ)は、ありえない設定のお話なのですが、その中には、奥深い意味が隠されている・・・そういう小説です。

私たちのまわりに存在する日常は、あたりまえに存在しているし、それが変わることはないと、多くの人々は信じています。

しかし、ちょっとしたきっかけで、あたりまえが変化することがあります。

そういう時に、あたりまえのありがたさに始めて気づくのです。

この本の最後のあとがきで、この本を推薦している中森明夫さんの文章があります。

中森明菜さんと一字違いのこのおじさんは、実は本名ではなく、中森明菜さんの名前をもじって中森明夫とつけたそうです。

この中森明夫さんの文章の中に、中森さんがこのセカネコの本を若い人にプレゼントしているという一節があります。

プレゼントできる本というのは、そんなにありませんよね。

気軽に読める本なので、読み終わったら人にあげたくなる本です。

是非、あなたも読んでみてはいかがでしょうか。