ウルグアイはブラジルの南に位置する小さな国です。
ムヒカ大統領は、2010年3月~2015年3月までの5年間、ウルグアイの大統領をつとめた方ですが、世界で一番貧しい大統領として有名な方です。
ムヒカ大統領は、若いころ軍事政権に反対するゲリラとして戦っていました。しかし、1972年に逮捕され13年間にわたり拘束されることになります。出所後、政治団体を作り、1995年、議員に当選します。その後2009年の大統領選挙で大統領となります。
大統領となってからは、給与のほとんどを寄付し、自身は貧しい暮らしをしがら、日々国民と接し、国民の話を直接聞いている大統領でした。ウルグアイの国民から絶大の支持と尊敬を受けていました。
私がムヒカ大統領を知ったのは、2015年3月の初めです。あるテレビ番組で大統領のことを始めて知りました。日本人のレポータが直接大統領にインタービューすると、その中で大統領は日本人に向けて次のようなメッセージを伝えました。
「日本は生活していくための長い歴史を持っている。島国であるにもかかわらず世界第三位の経済大国となった。そして日本には最先端のテクノロジーもある。戦争に負けたにもかかわらず、世界に認めてもらうよう努力し続けた。そんな日本人はとても特別な存在で、名誉を重んじる民族だ」
動画は、2012年、環境問題を話し合う国際会議のリオ会議での大統領のスピーチです。このスピーチは、世界の国々に大きな衝撃を与えたスピーチとして語り継がれています。
現代に生きる私たちの生き方に対して、決定的な疑問を投げかける内容です。
本当の幸せとは何か、私たちは大切なことを見失っているのでは?
恐らく、私たちの心の奥底の疑問を代弁してくれているスピーチだと思います。
是非、最後までご覧ください。
このスピーチの内容は、日本でも絵本になっています。
ヒューマン話し方教室 スタッフより