昔と違って、家庭や会社を直接訪問する営業マンも少なくなってきました。
インターネットの世の中になって、なんでもネットという風潮が強くなっていますが、人と人とが直接会って話すということは、むしろ必要なことではないでしょうか。
昨今の生命保険や自動車保険では、ネット申し込みがあたりまえとなって、ネットで申し込むと割引が受けられるというような宣伝文句があふれています。
昔は、生保レディーがたくさんいた業界も、いまでは会社や家庭に直接訪問すると、逆に警戒されたり、セキュリティ上から建物に入れなかったりで、営業職の人員が大幅にカットされてきているように思います。
そういう意味で、今の時代、営業職ほど大変な商売はないのです。
昨年、保険会社の営業の人が直接訪ねてきて、お話を聞く機会がありました。その人は、別の業界から、保険業界に入ったばかりという新人の営業の人でした。
聞くと、ここ1ヶ月ほど営業しているが、1件も契約をとれないということでした。
昔のような義理人情の世界ではない時代に、人のつてもなく、一人で営業をしているという心細さはかなりなものだろうと思い、いろいろとお話しを伺いました。
いくらなんでもすぐに契約というわけにはいかないので、2回ほど通っていただいた後に、その方と保険の契約を結びました。
恐らく、正社員とはいっても、契約件数に応じて歩合制の給料だったりということなのだろうと思いますが、全く違う業界から保険の営業に転職して、すぐに成果を出せるほど簡単ではありません。結局、その人は今年に入り会社を辞めたとの報告がありました。
もともと厳しい営業の職種に思い切って就職したものの、成果が出せずに辞めてしまうというような人は、以外と多いのではないでしょうか。
働く中でのストレスには4つのタイプがあります。
- 1つは、仕事が忙しすぎてかかるストレス
- 1つは、仕事の成果が出なくてかかるストレス
- 1つは、人間関係から来るストレス
- 1つは、将来の不安から来るストレス
の4つです。
生活のため、働くことを辞めるということは難しいので、働きながらこれらの問題を解決しようと試みるのですが、実際には解決できずに、病気になったり、会社を辞めたりする人もいると思います。
このような中で必要なのは、「メンタルオアシス」だと思います。「メンタルオアシス」とは、「乾いた心を潤してくれる場所」という意味です。
人は、働く以上、ストレスなく働くということは不可能です。むしろ、ストレスがかかってもびくともしないくらいの強さを身に着けていくことが必要です。
実のところ、そういう強さを持っている人は、自分自身の中に「メンタルオアシス」を持っている人ではないかと思うのです。
よく酒を飲んだりしてストレスを解消しようとする人もいますが、ストレスは「そのことを人に話す」ということで、かなり解消します。自分の悩みを人に話すというような場こそが「メンタルオアシス」だと思うのです。
ストレスは薬を飲めば治るというようなものではありません。病院に行けば治るというものでもありません。自分のストレスを人に話すことができないという境遇の人は、むしろ思い切って誰かに話すことが大切です。そうすることで、何かが変わっていくと思います。
「一人で悩まない」ということが一番大切なことです。
話し方教室にも、人前で話すことがストレスになったり、自分の話し方がまわりから評価されていないことに不安を覚えストレスを抱えている人がやってきます。
ところが、話し方のレッスンの中で、自分の正直な気持ちを吐露したり、心の中をからっぽにしてトレーニングする中で、いつの間にか自分の中にあった不安やストレスが小さくなっていくのが感じられてくるようなのです。
つまり、「思い切り話す、思い切り声を出す」ということが大切なのです。
今、ストレスを抱え、悩んでいる方は、是非ヒューマン話し方教室にご相談ください。
ヒューマン話し方教室 スタッフより