面接というと、自分の自己紹介と思っている人も多いと思いますが、そういうことでは面接は成功しません。
たとえば、就職面接のような場合を考えてください。
もちろん、その会社の面接担当者に会うのは初めてでしょうが、相手もあなたに会うのは初めてです。
面接で失敗する場合は、あなたと担当者の間の話の距離が最初から最後まで変わらなかったような場合です。
面接担当者も、あなたからいろんなことを聞き出そうとすると思いますが、聞かれた内容よりも、面接担当者との間の話の距離をいかに縮めることができるか、ということが大切です。
このためには、相手が何を求めているのかが分からない場合は、きちんと聞き返してから答えるということも必要です。逆に、求めてないような話をだらだらとしてしまうと印象が悪くなります。
話はキャッチボールと同じで、一つの話から次の話へと移る部分がスムーズに連結し、お互いの理解が深まっていくようにする必要があります。
しかし、実際の面接の場合は、緊張してうまく話すということだけに集中してしまい、相手の顔もよく見ないで話してしまうようなこともあるのではないかと思います。
面接というと、面接担当者が上にいて、自分は下で評価されているというように考えている人もいるようですが、それはおおきな間違いです。相手が社長だろうが重役だろうが、相手と自分は対等であると考えて正々堂々と目を見て話すことが必要です。もちろん、対等とはいっても相手に対して真摯に礼儀正しく向き合うことは当然です。
また、相手からの質問だけでなく、自分からの質問もとても有効です。質問をすることで、よりよく知ろうという態度が相手に好印象を与えるからです。
「面接は交渉だ」という意味は、交渉とは、「相手を満足させて成功に導く」ことだからです。
面接が終わったときに、担当者としっかりと交渉できた、と思えば十分成功と言えるでしょう。
ヒューマン話し方教室 スタッフより