なぜ選挙演説は面白くないのか?

この2014年の12月の時期に、日本では衆議院選挙が行われ、街頭演説や選挙カーから毎度お馴染みのフレーズが聞こえています。

今回の選挙からインターネットを使った選挙運動も解禁になってはいますが、選挙自体の争点があいまいということもあり、盛り上がりには欠けているようです。

テレビでも各党の政見放送が流されていますが、その演説や主張を聞いてもそれほど心に響いてこないのは私だけでしょうか?

街頭演説やテレビの政見放送では、限られた時間の中で聴衆に好印象を与えようと必死に話しているようですが、残念ながら聞き入ってしまうような演説はほとんどありません。

なぜ選挙演説は面白くないのでしょうか?

それは、使い古された言葉をエンドレステープのように繰り返しているからだと思うのです。

そこで、1つの演説を見ていただこうと思います。

これは、ノーベル平和賞を授与したマララ・ユスフザイさんの演説です。

この演説の中で感じるのは、マララさんの厳しい境遇と実体験から発せられている言葉であるということです。

人々の考え方を変えていくような演説は、まさに自分の実体験から出てくる言葉なのだと思います。

 

日本の国会議員の中にも、このような演説をされた方がおられます。

これは、かつて「がん対策基本法」や「自殺対策基本法」の成立に向けて努力されていた国会議員の山本たかし氏の演説です。

このように、人々の考え方を変えうる言葉というものは、政策とか、マニュフェストのようなものではなくて、その人の中にある意思がどれくらいの広さを持っているのかを感じられた時ではないかと思います。

年賀状/あなたは、はがき派、メール派、どっち?

最近では、「メールで年賀状」という方も増えているようですが、全体的な統計では、7割が年賀状ハガキで3割がメールという傾向のようです。

中には、全体的にはメールだけど、一部の大事な人にはハガキという方もいるかもしれません。

パソコンで年賀状は作成できても、毎年の裏面のデザインで悩んだり、手書きの一言を書いたりするのは結構大変です。

裏面だけパソコンで作成して、表面の宛名は手書きで書くという方は、年賀状の作成はさらに大変だと思います。

一方で、最先端の年賀状ハガキは、AR(拡張現実)という機能をつかって、スマホと連携してハガキ上に動画やアニメションを見せるようなこともできるということです。

もしかしたら、未来の年賀状は私達の想像を超えたものに変化していくのかもしれませんね。

昔と比べると、コミュニケーションの形態はインターネットの進歩によって増えてきていますが、最終的には「目で見る」「耳で聞く」「直接話す」という3つの形態しかありません。

最近のゲームのCMで「見ざる」「言わざる」「聞かざる」と来て、最後に「参加せざるを得ない」という不思議なCMがありましたが、人とはあまり関わらないようにしていても、このゲームには参加しないではいられないという意味なのでしょうか?

年賀状は、ハガキにしてもメールにしても「目で見る」ということですが、その中にある文章を読んで想像するというところに意味があります。1年間何も連絡していない人であっても、過去に親密だったり、お世話になったりした方ですので、年賀状は「出さざるを得ない」というよりは、「出すことでお互いに昔の記憶を呼び起こす」というところに意味があると思います。

今年も年賀状の季節になってきましたが、準備はできていますか?

おしゃべり教室があったら面白い

私がやっているパソコン教室は、普通のパソコン教室とはずいぶん違った教室なんです。

一つは、私が生徒さんと1対1でお教えするという形をとっている点です。

もちろん1対1で教えるわけですから、生徒さんは質問し放題だし、私は教え放題という形になります。

つまり、1時間なり、2時間なりは、生徒さんと私は始終お互い話しをしているという状態なんです。

さらに、時間に余裕のあるときは、レッスンの前後でパソコンとは直接関係ない話を延々としたりすることもあります。

たまに話が面白かったりすると、レッスン時間以上の時間をおしゃべりの時間にしていることもあるくらいです。

恐らく、通常のパソコン教室でも個人レッスンをやっていると思いますが、パソコンと関係ない話をレッスン時間外に長々とやっている余裕は全くないと思います。

裏を返せば、結構暇なパソコン教室だなあと思われてしまうかもしれません。

しかし、実はパソコンの操作方法を教えることより、おしゃべりの内容の方がずっと重要な話をしていることのほうが多いのです。

つまり、パソコンの使い方ではなくて、パソコンの本質とは何か、インターネットの本質とは何かというような話題は、おしゃべりの方が伝えやすいということなのです。

よく生徒さんに、今日の話はためになったといわれることがありますが、それはおしゃべりの方を指しているみたいです。

もう一つの特徴は、決まりきった教え方は一切していないという点です。

生徒さんが知りたいことをまず理解して、それに関連することをネットで調べながら教えていくようなこともありますし、知らないようなことであっても生徒さんといっしょに解決していくといった方法をとることもあります。

私がやっているパソコン教室のモットーは、「難しく考えないで、今すぐやってみよう」という言葉です。

実は、すでに出来上がった完成形を知ることよりも、ああでもない、こうでもないと試行錯誤する段階を経験することの方が、自分で考えられるようになるし、経験が深まると思うのです。

一人で悩むよりも二人で悩む方が、いい結論になると思いませんか?

おしゃべりは楽しい

実は、話し方教室も同じようなことなのです。

話し方が苦手な人は、同じように悩んでいる人といっしょに試行錯誤することで、少しずつ上達することができるのです。

何事もすぐには上達することはありませんが、自分が話し方教室に入って努力しているという状態が、半分くらいは安心して話すことにつながってくると思うのです。

話し方は、テクニックではないと思います。むしろ、その人自身の人生経験が話し方の中ににじみ出てくるものだと思います。

そういう意味で、あなた自身の言葉で話すことが一番大切なことだと思うのです。

ヒューマン話し方教室のレッスンの中には「アイデンティティトレーニング」というものがあるのですが、これは自分自身、つまり自己をはっきりと認識することで話し方の本質が変わっていくというトレーニングです。

日々のおしゃべりでどれだけ自分を出して話しているかどうかも、そういうことに関わってくると思います。

「話し方教室」というと堅そうに思われる方もいるかもしれませんが、「おしゃべり教室」と考えれば結構楽しいと思いませんか?

話し方って自然に覚えるもの?

話し方を勉強するなんていうと、そんなこと勉強する必要ないよ!という人もいるかもしれません。

日本に生まれて育った人は、日本語が話せないわけではないし、話し方なんて知らなくても生きていけると思っている人も多いと思うのです。

仕事上でいつも人前で話すという機会がない人にとっては、その人の人生の中で話し方を訓練するという機会はほとんどないと思うのです。

私も会社員の頃は、社内の報告会等で話すことはあっても大勢の人々の前で話すことはそれほど多くありませんでした。

しかし、ある程度の年齢になると、朝礼で話をしたり、会議の司会をしたりということが増えてきて、そういうことが苦手でうまくできないということでストレスになったこともありました。

私が話し方教室に出会ったのは、今から8年ほど前のことです。

といっても直接話し方教室の門を叩いたというわけではないのです。

私は10年ほど前から、パソコン教室を運営しており、ホームページ制作なども行っていました。インターネットのホームページを見て、話し方教室のスタッフの方が、「自社のホームページを作っていただけないでしょうか?」と訪ねてきたのです。

世の中に「話し方教室」というものがあるのを知ったのは、それが初めてでした。

その話し方教室は、当時横浜にあった「ヒューマンゼミナール」という会社で、社長は捨田利裕さんという方でした。

社長であり、話し方トレーナーであった捨田利先生は、とても気さくな方で、ホームページを作るにあたって話し方教室の概要について何度も話してくださいました。

捨田利先生が言うには、

「日本では小学校、中学校、高校、大学という教育の中で、話し方を授業で教わるということはまずありません。ですから、自分がうまく話せなくてもあたりまえなのです。しかし、就職面接や会社の中での発表や結婚式でのスピーチなど、大人になるにつれて人前で話す機会がだんだんと増えてくるものです。話し方が苦手と思っている方は、話さなければならない日が近づくにつれて不安になったり眠れなかったりすることもあるようです。そのような方は、話し方に関するいろんな本を読んだりして勉強してはいますが、頭で話し方を覚えても、実践で話せるようになるとは限りません。そのような方のために話し方教室で実践的に話し方をトレーニングすることが大切なのです。」

というような主旨のことを話していただきました。

捨田利先生

このホームページ制作をキッカケとして、これまで8年間近く捨田利先生とお付き合いをしてきましたが、今年2014年5月に捨田利先生はガンのために亡くなられ、82歳の生涯を終えられました。

ヒューマンゼミナール話し方教室は、現在「ヒューマン話し方教室」に名前を変え、新しい会社組織になりましたが、捨田利先生の遺志を受け継ぎ、日々多くの受講生の方が学ばれています。

このブログでは、私が捨田利先生と話す中で感じたことや、私の仕事であるパソコン教室やホームページ制作などを通して感じている「話し方の本質とは何か」という点について日々書いていきたいと思います。