きちんと書ける人はきちんと話せる

話し方のトレーニングといっても、何を話せばいいのかと疑問に思われる方もいると思います。

きちんとした話をするためには、話す内容をきちんとした文章で書けるということが必要です。

オバマ大統領の演説にしても、スピーチライターが書いているということはよく知られていることです。

つまり、きちんとした文章があって、それを話せるように訓練するだけで、かなり上手な話し手だと思われるということです。

私も長い間、話し方教室の生徒さんを見ていて感じることは、話すことも苦手という以上に、書くことが苦手という人が多いという点です。

文章を理路整然と書ける人は、話し方も理路整然と話すことができます。

あいまいでとりとめのない文章を書いていると、話し方もあいまいでわかりにくい話になってしまいます。

最近はメールで一言や二言のメールだけで済ますという人が増えているようですが、メールの返信をきちんとした文章で返すということだけでも、話し方の向上につながると思います。

話し方は、ノウハウや技術ということよりも、頭で考えたことを言葉というよりは、文章として表現することなので、人に伝わるような正しい文章を日頃から使うことが必要になります。

書き言葉と話し言葉は実際には異なりますが、話の道筋や話の展開をしっかりとしたものにするためには、まずは原稿を何度も推敲して、洗練したものにすることと、それを何度も口に出しながらトレーニングすることが必要です。

アドリブで話すということは、そういう経験を何度を積む必要があり、最初からアドリブで話せる人はほとんどいません。

テレビのアナウンサーの言葉も、ニュースの原稿も、バラエティーの司会の言葉もすべて原稿があって話しているのです。

そういう意味で、書くことと話すことは表裏一体であり、どちらも同時に鍛えていくことが、話し方上達の近道です。

「赤毛のアン」の時代背景が面白い

「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子さんの生涯を描いたNHKの朝ドラ「花子とアン」をご存知でしょうか?

私は、このドラマに感動して村岡花子さん訳の「赤毛のアン」の本を人生で初めて読み始めました。

赤毛のアンは、絵本になったり、アニメになったりしていますので、それなりに知っているという方も多いと思いますが、実際に本を読んだことがある人は少ないのではないかと思います。

というのも、「赤毛のアン」は全11巻の大作で、11巻目は上・下2巻となっていますので、文庫本で読むと計12冊分あるというものなのです。

物語は、赤毛のアンが孤児としてマリラとマシューに引き取られるところから始まりますが、学校時代、大学時代、教師時代、新婚時代、子育て時代と進んでいきます。

何しろ登場人物の多い物語ですが、多くの人々の出会いや愛情深い物語は、とても新鮮で感動の連続です。

作者のモンゴメリーは、1900年の初頭にこの本を出版していますが、この本を読み進めていくにつれ、1900年当時の人々の考え方や生き方を知ることができるようになります。

その中でもびっくりするのは、16歳~18歳くらいの年齢で、小学校の教師になっているということです。

また、物語の舞台はカナダの小さな島なのですが、その当時はイギリスからの移民がほとんどで、キリスト教が考え方の規範となっていたことがうかがえます。

本の中では、アメリカは、野蛮な国として描かれているところも面白いのですが、日本のこともほんの少しですが、アンの友人が日本に行って住んでいるなどの話題も出てくるくだりもあります。

物語の中で必ず出てくるのが、教会の牧師の話題です。牧師はもともと住んでいる人ではなくて、外からやってきて教会に住み込む形をとっていたようです。

牧師の教会での話しが立派か、立派でないかということが人々の間で必ずうわさになっていたり、教会の派閥みたいなものがあって、その派閥によって人々が仲が悪かったりすることがあったようです。

それと、もうひとつ興味深い部分は人々の服装にもあります。

アンは最初は貧しかったのでいい服は着せてもらえませんでしたが、よそ行きの服として1年に1回くらい新しい服を買って(仕立てて)もらえているようでした。

その服の素材としてよく出てくるのが「モスリン」という素材です。モスリンというのは、羊毛でつくられた薄手の生地らしいのですが、それは高級な素材だったそうです。

また、柄として出ているのが「ギンガム」という柄です。ギンガムというのは「格子柄」ということらしいのですが、当時はおしゃれなものだったようです。

1900年当時の人々の暮らしは決して裕福なものではなかったようですが、自然の景色の美しさや、アンのまわりにいる個性あふれる人々の姿が生き生きと描かれており、キリスト教の厳格な規範の中でも、人々は自由に考えたり、行動していたことが推察できます。

私は現在「赤毛のアン」の10巻目を読んでいるのですが、まだまだ先は長いようです。

いよいよ年末になってきて、今年もあと10日あまりとなってきています。

電車の中ではスマホばかりしないで、いい本を買って読むようにしてください。

ヒューマン話し方教室 スタッフより

小保方さんの言葉と話し方トレーニング

本来、研究者というものは話すことが得意という人は少ないのではないかと思います。

特に世の中でまだ認められていないことや発見されていないことを話す場合は、聴衆は「どこまで本当なのだろうか」という疑いの中でその話を聞いているはずです。

2014年4月に論文のねつ造疑惑で記者会見をした小保方さんの発言の中の「STAP細胞はあります」という言葉は、今年の流行語にまでなった有名な言葉です。

恐らく、記者会見の流れの中では、多くの言葉が交わされたと思いますが、新聞や雑誌の記事になったり、テレビのニュースになったりしたのは、この言葉1つに集約され報道されています。

つまり、メディアという媒体の中に掲載された時には、象徴的な言葉だけが取り上げられ、一人歩きしていまうという傾向にあります。

小保方さんに限らず、私達も、公式な席で発言する場合は、きちんと真意が伝わるように注意して話すということが必要です。

もし、この発言が「そうですね。私の論文の不備等はあるものの、これまで実験してきた中でSTAP細胞の存在を私なりに確信していますが、今後の再検証に協力する中で証明していければと考えています。」としたらどうでしょう。

このような長い文章になると、マスコミ側も勝手なテロップは作りにくくなり、言葉が一人歩きすることもなくなると思います。

記者会見の場合は、突然の質問もあるでしょうが、質問の真意をきちんと理解して、その上で慎重に言葉を選んで発言するということが必要です。

スポーツ選手なども、記者会見で失敗しないようにあらかじめマスコミ対応のトレーニングを行っていると聞きます。

今日のニュースで小保方さんのSTAP細胞の再現実験は、うまくいかなかったということですが、期待もあっただけに少し残念な気がします。

就職の面接などにも言えることですが、人前で話す場合に質問の内容をあらかじめ予想して、どのような言葉で話したら相手にうまく伝わるのかということをリハーサルしておくことはとても大切なことです。

うまくすらすら話すということではなく、相手の質問をきちんと理解して、相手に伝わる話し方ができるかどうかが、面接で一番大切なことです。

相手の質問の意図とは違うことを話したり、話をすり替えたりしてしまうと、誠意が伝わらないと評価されてしまうことになります。

このようなことから、とっさに話すことが苦手という方は、話しのトレーニングをすることが大切です。

自分では何とか話せると思っていても、基本的なトレーニングを積むことで、より冷静に落ち着いて話すことができるようになります。

ヒューマン話し方教室では、実践的なトレーニングを行う中で、話し方のコツを身に着けていくことができると思います。

ヒューマン話し方教室 スタッフより

BABYMETALは、なぜ海外で人気なのか?

朝のNHKニュースの中で紹介されたヘビーメタルバンドのことをあなたは知っているだろうか?

ヘビメタなんて聞いたこともないというあなたも、この「BABYMETAL」には、少しは興味がわくかもしません。

15歳、16歳の女の子3人がヘビメタバンドのボーカルとして活躍しているということだけで世界では話題になるようですが、日本ではそれほどまだメジャーでないバンドが、世界で活躍しているというところに何か意味のあるものを感じます。

日本のアイドルという文化は、世界ではめずらしい文化ですが、それを支えているのは決して容姿だけではなく、その楽曲の完成度にあるといわれています。

このBABYMETALにおいても、楽曲の構成や歌詞については、すばらしいものがあり、その上に新しいコンセプトとしてのアイドルが結合されているという点が、海外で評価されているのではないでしょうか。

また、歌っている歌詞も英語ではなく日本語であることや、そのファッション性も日本らしいものを取り入れているという部分からすると、むしろダイレクトに海外に受け入れられていると考えてもいいと思います。

このような流れは、日本のアニメの海外への広がりとともに、ジャパニズムという文化が世界で受け入れられてきているというだけではなく、新しい文化という意味での価値を生み出しているのかもしれません。

日本語の響きをどのように海外の人々がとらえているかはわかりませんが、音楽というものが世界共通の言語になりうるということを証明しているような気がします。

12月21日(日)深夜24:15からNHK総合で、BABYMETALの特集番組が放送されるらしいので、興味のある方はチェックしてみてください。

ヒューマン話し方教室 スタッフより

それが本当に自分のものになるまでやるんです

「Fake it till you become it !」

これは、「それが自分のものになるまで、そのふりをしなさい」という意味です。

本当は、そうはなっていない自分があるのに、そのふりをすることは、自分に嘘をついているんじゃないかという自分がいると思います。

しかし、それはそうじゃないのです。

この動画は、TEDというプレゼン番組の中でAmy Cuddyさんが、「Ideas worth spreading」というタイトルで話した内容です。

人生では小さな変化が、大きな結果を生み出すこともあるのです。

このプレゼンでは、「ふりをする」ことが無意味ではなく、「自分を変えることになる」ということを科学的に説明しています。

自分のアイデンティティーを否定されるようなことがあると、人は傷ついて自信を失っていきます。

そのような中から立ち上がって、次の一歩を踏み出すときには、どうすればいいのか?

頭の中を変えるためには、まずは体で表現することで、ホルモンバランスが変化して、いつの間にか別の自分に生まれ変わることができるのかもしれません。

このスピーチの中で出てくる言葉に、「自分はここにいる人間じゃない」という言葉があります。

自信を失うと、どこにいても自分の居場所はここじゃないと考えてしまうのかもしれません。

しかし、「なりたい自分」と「なっていない自分」を比較するより、「なりたい自分」のふりをし続けることが、実は「なりたい自分」になれる最大の方法であるということを演者は言いたいのだと思います。

ヒューマン話し方教室の「アイデンティティトレーニング」は、まさにそのようなトレーニングができる場所です。

ヒューマン話し方教室 スタッフより