人前であがらないための脳の作り方とは?

CPUと脳

皆さんはスーパーコンピュータ(スパコン)をご存知でしょうか?

世界ではスパコンの速度を競争して、毎年ランキングが変わっているという話をききます。国家予算レベルのお金をつぎ込んで、1番だ!2番だ!とやっているだけと思っている方も多いかと思います。

コンピュータは演算を行う中心部にあるCPU(中央演算装置)というものの性能が高ければ高いほど速く計算することができます。

しかし、今から10年ほど前くらいから、1つのCPUの性能を高めることに限界が見えてきました。そこで、スパコン業界では、CPUに変わってGPU(Graphics Processing Unit)を演算のコアにできないかと考えるようになりました。

GPUというのは、元々は画面の表示にかかわるビデオボードというものに使われていたチップです。CPUと異なり、同時並行で処理を行うという特徴があり、大量の情報を並行して処理することを目的に作られたものでした。

それまでのCPUでは、ヘルツ数と言われる計算時間の単位を上げることと、1度に処理する情報の量(ビット数)を大きくすることで高速化を行っていました。

これに対してGPUの場合は、仕事を別々に分担して行うことで、全体として効率化を行い、全体としての速度を上げていくという方式をとっています。

CPUは簡単に言えば、一人の優秀な天才が仕事をやっているという状態ですが、GPUの方は、平社員が仕事を分担してグループで仕事をやっているとういうような状態です。

CPUは速度は速いのですが、大量の電気を使います。また大量の熱がでますので、それを冷却しなければなりません。

GPUは、CPUほどの電力を必要とせず、大量の熱も出ないという点で、スパコンに限らず、最近のパソコンの技術に応用されてきています。

名前は、CPUという名前ですが、最近のパソコンのCPUではCore i3とかCorei5とかいう名前を聞いたことがあるかと思います。

これは、1つのCPUの中に、計算をつかさどる何個かのチップが並列で存在し、仕事を分担して働いているというCPUなのです。

私は長年パソコン業界の中で働いてきたのですが、コンピュータの中の感覚と、人間の脳の中の感覚というものは、以外と似ていると感じることがあります。

あがりを解消するたとえば、突然使命されて、人前に出て話すことになった人は、心拍数があがり、気持ちが焦って、頭が真っ白になり、言葉が出てこないという状態になります。

特に、日頃からパソコンの前だけで仕事をしている人は、人と話すことも少ないでしょうし、人前で話すことは非日常だと思います。

私自身も恥ずかしい思い出がたくさんあります。

この状態は、コンピュータで言えば、フリーズの一つ手前の状態で、多くの仕事をすぐに処理することを要求されて、何から手をつけていいのかに迷ってしまっているという状態に似ています。

コンピュータでは、多くの仕事でCPUに負荷がかかると、CPUの温度が70℃以上にあがります。実は70℃以上に温度があがると、CPUの処理能力は極端に低速化してしまうということになるのです。

人間でも、人前に突然立って、気の利いたことを話さなければと思えば思うほど、体温が上がり、汗が出て、脳がパニックに陥り、処理能力が低下して、言葉が出てこないという現象が生じているように思うのです。

このような「あがり」のメカニズムは、誰にでもあると思いますが、それを回避する方法はあるのでしょうか?

その唯一の方法は、コンピュータの解決方法と同じです。熱くなったCPUを冷やすということで、本来の処理スピードが出てきます。

あなたの「あがり」の状態を冷やせば、あなたの脳は正常な状態に戻ってくると思います。

それでは、どうしたら「あがり」を冷却できるのでしょうか?

単に頭を扇風機で冷やすという方法(?)もあるでしょうが、人間の脳の場合はその方法がいくぶん違っています。

それは、「あがり」に溜まっている仕事量を他の回路に流すという作業です。

人間の脳の場合は、自分が考えている事に応じて、脳のネットワークから必要な情報を得られるという記憶のメカニズムになっています。

ですから、「あがっている自分」というものへの恥ずかしさが脳の中心にあると、本来の話の内容は入ってこなくなるのです。

ですから、肩の力を抜いて、深呼吸して、まわりを見渡して、「あがっている自分に向かっている意識」を解放してやることが大切です。

ある意味で「開き直る」という行動こそが、「あがる」自分を解放する一番の方法なのです。

かっこよく話そうとか、いい話をしようとか考えないで、自分の原点を考えながら話していけば、意外とうまくいくものです。

ヒューマン話し方教室の「トークジム」では、何度も人前で話すトレーニングを行うことで、あがった自分を解消して、落ち着いて話せるようになります。

場数を何度も経験すると、「あがり」を解消する回路が自然とできてきて、話の内容に集中して話すことができるようになります。

あがりを解消する一方で、話の内容がまとまっていないことで、「あがる」ことがあります。

原稿は用意していたとしても、スピーチの練習を全くしていないと、あがってしまうこともあります。

ですから、あらかじめ準備ができるようなスピーチの場合は、完全なスピーチ原稿を用意して、何度も練習することが必要です。

最初は、スピーチ原稿をどのように書けばいいのかがわからない場合もあると思いますし、原稿を持っていても話が長すぎたり、短すぎたりして時間調整ができないこともあると思います。

原稿を書く→ スピーチ→ 問題のチェック→ 原稿を修正→ スピーチ

というようなサイクルを回していくことで、いいスピーチ原稿を書くことができるようになります。

ヒューマン話し方教室では、オープン講座として、この原稿の書き方やスピーチのしかたをトレーニングすることができる「ビジネススピーチ特訓講座」を今月(10月25日)に開催する予定です。

スピーチ原稿を作るトレーニングをすることで、脳の中で話を組み立てる回路が次第に出来てきて、咄嗟にふられるスピーチにも対応できるようになります。

つまり、「話し方を鍛える」ことは、「脳を鍛える」ことに通じます。

是非、あなたも「ヒューマン話し方教室」の門を叩いてみてください。

まずは、「話力チェック&アドバイス」でご相談ください。

ヒューマン話し方教室 スタッフより